乳がん

はじめに乳がんについて整理しておきましょう。

乳がんは、乳房にある乳腺にできる悪性の腫瘍です。乳腺は母乳を作り、乳頭まで届ける場所で、母乳を作るのは小葉、届けるのは乳管です。

乳がんの95％以上は、乳管の上皮細胞にできます。乳房の上外側にできるがんが40～50％なので、この部分のしこりで異変に気が付くというケースも多いです。

乳がんを発症する方は年々増加していて、日本人女性の12人に1人が発症しているといわれています。

乳がんの進行は0～4期の大きく5段階に分けられます。乳房のしこりの大きさや、わきの下のリンパ節にまで広がっているか、胸骨の内側のリンパ節に広がったり、組織が癒着しているかなどで判断されます。

0期～2期までは早期で、手術や放射線、抗がん剤の併用で、95％以上が治癒します。

放っておくと進行してしまいますが、早期発見、早期治療で命を落とすリスクは減らせるので、このことを周知して、定期検診を啓もうするのが、アメリカで始まったピンクリボン運動です。

命を落とすことは少ない、とはいっても、決して簡単な病気というわけではありません。

今日まで普通に生活をしていた方が、突然乳がんと診断され、命は助かるからと言われつつも、手術、乳房切除、抗がん剤などの決断を迫られるのです。

社会人になって仕事をがんばっていたり、結婚、出産を控えていたり、子育て中だったりという日常が大きく変わる不安は計り知れません。

また、手術などの治療後は、胸周辺の痛みがとれるのに時間がかかったり、腕が上げづらいなどの症状は残るので、再発も予防しつつ、日常のQOLを上げていくことも大切になってきます。

病院でのリハビリ期間が終わった後は、保険適用でできることはなくなるので、どのようにケアしていくか、自身で考える必要がでてきます。

そんなときにお役に立てるのが、整体、カイロプラクティックなどの代替療法です。